京都に行きたくなる人もあり

恋の予感。


もともと、言葉を美しく使える人に強い憧れを抱く傾向にあるのだ。
美しい言葉は、それだけでわたしの心を揺さぶり目を潤ませる。


かつては、田辺聖子さんの小説に出てくる、炊き立てご飯のような
あたたかな言葉にはらはらと感動の涙を落し、
このような人にきっとなる、決してみだりにはやり言葉など駆使して
安っぽい受け狙いの会話に終始する大人にだけはなるまいぞと
こころに誓ったはずなのに。


人は安きに流れる。悲しいことに。


使わない言葉は忘れられていきます。
聞いたことのない言葉をちゃんと受け止めるのは至難の技。

でも、美しい言葉には力があります。
決して力ずくではない、静かな力が。
そして、誰でも、その美しさを感じることができます。
誰でもきっと。

そして、魅せられた言葉と、その使い手に
心を寄せてゆくのです。フォーリンラーヴ。