溺れる。

ふと、頭に浮かぶ光景。

あ、これ、なんの画だっけ。映画・・・アニメだったかな。
頭上の大樹からこぼれる光のきらめきも、
鮮やかなマリンブルーの海を見下ろすアングルも、
太陽に手をかざす少女のひざあたりで翻るワンピースのすそも
暖かさが伝わるような古い石畳の道も、とてもリアルだ。

どこで見たんだ?



みていませんでした。
読んだのでした。
そしてその本が私にみせてくれた風景なのでした。

キラキラきらきら
ハレーションを起こしてしまいそうな色と光の洪水。
彼の小説を読むといつも、この波に溺れそうになる。
なんて気持ちいいんだろう。
溺れたくて、また読む。
うーん、快感。
皆さんも是非是非。

ただちょっと、痛みも伴うのでご注意を。